ガミースマイル
- Qガミースマイル治療は痛いですか?
- A当院では、治療中の痛みを最小限に抑えるために、表面麻酔、電動麻酔、極細針の使用を徹底しています。
また、手術を伴う治療の場合や、歯科治療への不安が強い方には、静脈内鎮静法もご提案しています。
ほとんどの患者さまが、痛みを感じずに治療を受けられています。 - Q治療期間はどれくらいかかりますか?
- A治療法によって大きく異なります。
例えば、ボツリヌス毒素注射は数分で完了しますが、歯肉整形術は数十分、歯冠長延長術は数週間から数ヶ月の治癒期間を含みます。
歯科矯正治療や外科的矯正治療を伴う場合は、年単位の期間が必要になることもあります。
精密診断の際に、具体的な治療期間をご説明いたします。 - Q治療費用はどのくらいですか?
- Aガミースマイル治療の多くは、見た目の改善を目的とするため、保険適用外の自由診療となります。
治療法や組み合わせによって費用は大きく異なりますので、精密診断とカウンセリングの後、治療計画とともに明確な費用をご提示いたします。 - Q 術後のダウンタイムはありますか?
- A治療法によって異なります。
ボツリヌス毒素注射はほとんどダウンタイムがありませんが、歯肉整形術や歯冠長延長術の場合は、数日から1週間程度の腫れや軽い痛みが続くことがあります。
処置内容に応じて、術後の注意点やケア方法を詳しくご説明いたします。 - Q治療効果はどれくらい持続しますか?
- A歯肉整形術や歯冠長延長術は、一度治療すれば効果が長期的に持続します。
ボツリヌス毒素注射は一時的な効果(4~6ヶ月程度)であり、効果を持続させるためには定期的な再治療が必要です。
矯正治療も長期的な安定性が期待できますが、保定期間が必要となります。

「笑うと歯ぐきが目立つのが気になる…」
「人前で口を大きく開けて笑うのが恥ずかしい」
もし、あなたがそう感じているなら、それは「ガミースマイル」かもしれません。
ガミースマイルは、笑ったときに歯ぐきの露出が気になる状態を指し、そのことで自信を持って笑えなくなってしまったり、人とのコミュニケーションに抵抗を感じてしまったりする方も少なくありません。
歯並びや歯の色だけでなく、「笑顔の美しさ」も、私たちにとって非常に大切な要素だと考えています。
私たち栃内歯科医院は、単に歯の病気を治すだけでなく、患者さまが心から「笑顔」になれることを何よりも大切にしています。
ガミースマイルは、見た目のお悩みだけでなく、時にはコンプレックスとなり、心にまで影響を及ぼすことがあります。
このページでは、ガミースマイルの原因から、当院で提供している具体的な治療法について詳しくご説明いたします。
ガミースマイルとは?:笑顔の印象を左右する「歯ぐきの見え方」

ガミースマイルとは、笑ったときに上唇が上がりすぎ、歯ぐきが過剰に見えてしまう状態を指します。
「Gummy(ガミー)」は英語で「歯ぐき」を意味し、その名の通り「歯ぐきが目立つ笑顔」という意味合いで使われます。
一般的には、笑ったときに歯ぐきが2~3mm以上見える場合をガミースマイルと診断することが多いですが、その基準や感じ方は個人差が大きく、ご自身が「気になる」と感じるかどうかが最も重要です。
ガミースマイルが引き起こすお悩み
見た目のコンプレックス
笑うことをためらったり、手で口元を隠したりするなど、自然な笑顔が難しくなります。
人前での会話や写真撮影にも抵抗を感じることがあります。
心理的な影響
笑顔に対する自信の欠如は、コミュニケーションへの消極性や、自尊心の低下につながることもあります。
お口の乾燥・審美性の低下
口元が開きやすくなることで、お口の中が乾燥しやすくなり、歯周病やむし歯のリスクが高まることもあります。
また、歯ぐきの露出が多いことで、歯の短さが強調され、全体的な口元のバランスが悪く見えることがあります。
ガミースマイルの原因?
ガミースマイルの原因は一つではありません。
いくつかの要因が組み合わさって生じることが多く、そのため治療法も患者さま一人ひとりに合わせて異なります。
これらの原因を正確に診断するため、当院では歯科用CTを用いた骨格の精密な分析や、口腔内写真・顔貌写真による唇の動きの観察、歯の長さの計測などを丁寧に行います。
歯の長さが足りない、または歯ぐきに覆われている場合
萌出不全(歯が十分に生えきっていない)
歯は本来の長さがあるにもかかわらず、歯ぐきや骨が歯の表面に過剰に覆いかぶさっているため、歯が短く見えてしまうことがあります。
本来の歯の長さが歯ぐきの下に隠れている状態です。
歯の摩耗や矮小歯(小さい歯)
歯自体が元々小さい「矮小歯(わいしょうし)」である場合や、食いしばりや歯ぎしりなどによって歯がすり減ってしまい、相対的に歯ぐきが大きく見えてしまうことがあります。
上唇の動きや位置に問題がある場合
上唇の巻き上げが強い(上唇過剰運動)
笑ったときに、上唇が通常よりも過剰に上にめくれ上がってしまうことで、歯ぐきが大きく露出してしまいます。
これは、上唇を動かす筋肉(上唇挙筋群)の力が強すぎることが原因です。
上唇が短い(上唇低位)
唇そのものの長さが短い、または厚みが薄いことで、笑ったときに歯ぐきを十分に覆い隠せないことがあります。
顎の骨格に問題がある場合
上顎の骨が縦に長い(上顎骨垂直性過長症)
上顎の骨が全体的に縦に長く発達している場合、歯ぐきを含む上顎全体が下方に位置するため、笑ったときに歯ぐきの露出が多くなります。
歯列の不正(出っ歯など)
前歯が前に突き出ている「出っ歯(上顎前突)」の場合、唇が閉じにくくなったり、笑ったときに上唇が上がりやすくなったりして、歯ぐきが目立つことがあります。
栃内歯科医院のガミースマイル治療
ガミースマイルの原因は様々であるため、当院では患者さま一人ひとりの原因とご希望に合わせて、最適な治療法を組み合わせたオーダーメイドの治療計画をご提案します。
歯ぐきの形を整える治療:歯の長さを強調し、バランスを改善
歯肉整形術(歯ぐきを少しだけ切除)

歯ぐきが歯に覆いかぶさり、歯が短く見えている場合に、余分な歯ぐきだけを少しだけ切除し、歯の本来の長さを露出させる処置です。
歯の長さは正常だけれど、歯ぐきが歯の表面に被りすぎている「萌出不全」の方や、歯ぐきのラインを少しだけ整えたい方が対象です。
当院では、炭酸ガスレーザーを使用することで、出血を抑え、痛みや腫れを最小限に抑えながら、精密に歯ぐきのラインを整えることが可能です。
メスを使用しないため、縫合の必要がなく、術後の治癒も比較的早いです。
短時間で治療が完了することが多い。
歯の長さを視覚的に長く見せ、歯と歯ぐきのバランスを改善できる。
歯ぐきのラインが整い、より審美的な笑顔になる。
レーザーを使用するため、出血や痛みが少ない。
歯冠長延長術(クラウンレングスニング)

歯ぐきだけでなく、その下の骨の一部も切除して、歯の健康な部分をさらに多く露出させる外科処置です。
歯ぐきだけでなく、骨の厚みも原因で歯が短く見えている方、より効果的な改善を望むが対象です
単に歯ぐきを切除するだけでなく、骨の整形も行うことで、歯ぐきが後戻りするリスクを抑え、より長期的に安定した歯ぐきのラインを作り出します。
当院では、この処置にもマイクロスコープ(ネクストビジョン)を併用することで、骨や歯周組織を傷つけずに、精密な処置を行います。
歯の露出を大きく増やし、より劇的な改善が期待できる。
歯ぐきの後戻りが少ないため、長期的に安定した結果が得られる。
歯の根元までむし歯が進行している場合や、被せ物を取り付けるスペースが足りない場合にも適用できる。
上唇の動きを調整する治療:唇の動きをコントロールし、歯ぐきの露出を抑える
ボツリヌス毒素注射(ボトックス注射)

笑ったときに上唇を過剰に引き上げる筋肉(上唇挙筋群)に、ごく少量のボツリヌス毒素(ボトックス)を注射します。
この薬剤には、筋肉の動きを一時的に弱める作用があります。
上唇の巻き上げが強い「上唇過剰運動」が主な原因でガミースマイルになっている方、手術に抵抗がある方が対象です。
当院では、患者さまの表情や口元の動きを細かく分析し、適切な位置と量に注射することで、自然な笑顔を保ちつつ、歯ぐきの露出を効果的に抑えます。
外科手術が不要で、身体への負担が少ない。
施術時間が短く、手軽に受けられる。
効果は一時的(通常4~6ヶ月程度)なため、希望に応じて継続できる。
表情への影響が少ないよう、経験豊富な歯科医師が量を調整する。
上唇粘膜切除術(リップリポジショニング)
上唇と歯ぐきの内側の粘膜の一部を切除し、縫い合わせることで、上唇が笑ったときに上がりすぎるのを抑える外科処置です。
これにより、上唇と歯ぐきの間の距離を短縮し、歯ぐきの露出を物理的に制限します。
上唇過剰運動が重度で、ボツリヌス毒素注射では効果が不十分な場合や、より長期的な効果を希望する方が対象です。
当院では、この処置もレーザーを併用することで、出血や腫れを抑え、術後の回復を早める工夫をしています。
長期的な効果が期待できる。
外科的処置であるため、ボトックス注射よりも持続性が高い。
上唇過剰運動の根本的な改善を目指せる。
歯並びや骨格を整える治療:根本的な原因を改善
歯科矯正治療

出っ歯(上顎前突)など、歯並びや噛み合わせが原因でガミースマイルになっている場合に、歯を動かして位置を調整する治療です。
歯並びや噛み合わせに問題があり、それがガミースマイルの主な原因となっている方が対象です。
場合によっては、上顎の骨の垂直方向の成長を抑制する矯正装置を併用することもあります。
当院では、患者さまの口腔内の状況やライフスタイルに合わせて、マウスピース型矯正(インビザラインなど)やワイヤー矯正など、様々な矯正治療の選択肢をご提案できます。
歯並びと噛み合わせの改善により、口腔全体の健康にも寄与する。
根本的な原因からガミースマイルを改善できる。
長期的な安定性が期待できる。
矯正的挺出(エキストルージョン)
治療内容: 歯ぐきに埋もれている歯を、矯正の力を利用して歯ぐきの外に少しずつ引っ張り出す(挺出させる)治療です。
これにより、歯の本来の長さを露出し、歯ぐきの位置も一緒に移動させることができます。
歯が十分に萌出していないことでガミースマイルになっている方や、歯ぐきの位置を自然に下げることを希望する方が対象です。
特に、ガミースマイルの原因が、歯が歯ぐきの奥に埋まりすぎていることにある場合に有効です。
歯の長さを自然に延長できる。
歯ぐきのラインも同時に調整できる。
抜歯をせずに歯を温存できる可能性がある。
ガミースマイルは多くの場合、複合的な治療が必要です
多くの場合、ガミースマイルの原因は単一ではなく、複数の要因が絡み合っています。
そのため、上記で説明した治療法を複数組み合わせることで、より効果的で自然な改善を目指します。
例えば、「歯肉整形術」で歯ぐきのラインを整えつつ、「ボツリヌス毒素注射」で唇の上がりすぎを抑える、といった複合的なアプローチが考えられます。
当院では、患者さま一人ひとりの状態を精密に診断し、最も効果的で負担の少ないオーダーメイドの治療計画をご提案いたします。
栃内歯科医院のガミースマイル治療
当院では、患者さまに安心してガミースマイル治療を受けていただくために、以下の点にこだわっています。
精密な診断とシミュレーション

歯科用CT
歯、歯ぐき、顎の骨の三次元的な構造を正確に把握し、ガミースマイルの原因を特定します。
特に骨格的な問題があるかどうかの判断に不可欠です。
口腔内・顔貌写真
笑顔の時の唇の動き、歯ぐきの露出度合い、歯と歯ぐきのバランスなどを詳細に記録・分析し、治療計画の立案に役立てます。
診断用ワックスアップ
治療後の歯や歯ぐきの仕上がりを事前にシミュレーションし、患者さまと共有することで、治療後のイメージを具体的に把握していただくことができます。
精密な治療を可能にする設備と技術

マイクロスコープ(歯科用顕微鏡 ネクストビジョン)
歯肉整形や歯冠長延長術など、歯ぐきや骨の繊細な処置において、肉眼の最大20倍以上に拡大された視野で治療を行うことができます。
これにより、歯ぐきや骨を不必要に傷つけることなく、より精密で安全な処置を可能にし、仕上がりの美しさと治癒の早さに貢献します。
炭酸ガスレーザー
歯ぐきの切除や整形において、メスを使用する代わりにレーザーを用いることで、出血を抑え、痛みや腫れを最小限に抑えます。
術後の治癒も促進され、患者さまの負担を軽減します。
経験豊富な歯科医師
ガミースマイル治療は、審美的な感覚と繊細な技術が求められます。
当院の歯科医師は、これらの治療に関する豊富な知識と経験を持ち、患者さまの理想の笑顔を実現するために、一つ一つの処置を丁寧に行います。
痛みに最大限配慮した治療

表面麻酔
麻酔注射をする前に、まず歯ぐきの表面に塗るタイプの麻酔薬を塗布します。
注射針が刺さる瞬間の「チクッ」とした痛みを和らげます。
電動麻酔器
麻酔液を注入する速度と圧力を一定に保てる電動麻酔器を使用します。
麻酔液が急激に注入されることによる不快感や痛みを軽減し、麻酔が効き始めるまでの感覚をよりスムーズにします。
極細針の使用
麻酔に使用する針は、髪の毛よりも細い「極細針」を選んでいます。
針が細ければ細いほど、刺入時の痛みを抑えることができます。
患者さまへの丁寧な説明とシミュレーション

治療前には、診断結果に基づき、ガミースマイルの原因、考えられる治療法、それぞれのメリット・デメリット、治療期間、費用について、写真や画像、模型などを活用しながら、分かりやすく丁寧にご説明いたします。
治療後の笑顔のイメージを共有し、患者さまと一緒に理想のゴールを目指します。
ガミースマイル治療に関するQ&A:よくあるご質問