矯正歯科

「自分の歯並びが気になって、人前で思い切り笑えない…」
「歯並びが悪くて、うまく噛めない、歯磨きしにくい…」
そのようなお悩みをお持ちの方は多いかと思います。
歯並びは、見た目の印象を大きく左右するだけでなく、お口全体の健康、さらには全身の健康にまで影響を及ぼす、非常に大切な要素です。 栃内歯科医院では、「目立ちにくい装置」や「短期間でできる部分矯正」など、多様な選択肢をご用意し、患者さまのお口の状態とライフスタイルに合わせた矯正治療をご提案しています。
「矯正治療って、時間がかかりそう…」
「目立つ装置は嫌だな…」
「費用が心配…」
そうお感じの方も、まずは一度ご相談にいらしていただければと思います。
矯正歯科治療の診断の重要性

矯正治療は、患者さま一人ひとりの顎の骨格、歯の生え方、噛み合わせ、唇や顔貌とのバランスなど、多岐にわたる要素を総合的に診断して、最適な治療計画を立案することが成功の鍵となります。
当院では、まず以下の精密検査を行います。
これらの精密な検査データに基づいて、患者さまのお口の状態、年齢、ライフスタイル、ご希望などを総合的に考慮し、複数の治療選択肢とそれぞれのメリット・デメリット、治療期間、費用などを詳しくご説明し、患者さまと一緒に最適な治療計画を決定します。
口腔内診査
歯の状態、歯ぐきの健康状態、歯並び、噛み合わせ、舌の動きなどを直接確認します。
口腔内写真・顔貌写真撮影
治療前のお口の中の状態や、笑顔の時の口元の印象、顔のバランスなどを記録します。
レントゲン撮影(パノラマ・セファロ)
歯根の形、骨の状態、親知らずの位置、歯と顎の骨の関係などを詳細に確認します。特にセファロ(頭部X線規格写真)は、骨格的な特徴を分析し、治療方針を決定する上で非常に重要です。
歯科用CT撮影
歯が骨の中に埋まっている場合や、顎の骨の立体的な構造を把握する必要がある場合に、より詳細な情報を得ることができます。
歯型(印象採得)
歯並びの模型を作成し、現状の歯並びを正確に把握し、治療計画のシミュレーションに活用します。
近年では、口腔内スキャナーによるデジタルデータ取得も可能です。
栃内歯科医院の矯正歯科治療:あなたに合った多様な選択肢
当院では、患者さまの様々なニーズにお応えできるよう、多様な矯正治療の選択肢をご用意しています。
ワイヤー矯正(ブラケット矯正):幅広い症例に対応する確実な治療法

ワイヤー矯正は、歯の表面に「ブラケット」と呼ばれる小さな装置を取り付け、そこに「ワイヤー」を通して歯に力を加え、歯を動かしていく、最も歴史が長く、実績のある矯正治療法です。
様々な歯並びの不正に対応でき、幅広い症例において確実な効果が期待できる治療法です。
ブラケットとワイヤーの組み合わせにより、歯に三次元的に正確な力をかけることができます。
ワイヤーを定期的に調整することで、少しずつ歯を目標の位置へと移動させていきます。
メリット
対応症例が幅広い
複雑な歯並びや、重度の不正咬合にも対応可能です。
治療期間が予測しやすい
歯の動きを比較的コントロールしやすいため、治療期間の予測が立てやすい傾向にあります。
確実な歯の移動
細かな調整が可能で、理想的な噛み合わせを追求しやすいです。
デメリット
装置が目立つ
特に表側矯正の場合、装置が目立つことを気にされる方がいらっしゃいます。(審美ブラケットで軽減可能)
清掃が難しい
ブラケットやワイヤーの周りに食べカスが詰まりやすく、歯磨きがしにくい場合があります。
むし歯や歯周病のリスクが高まるため、より丁寧なセルフケアと歯科医院でのプロフェッショナルケアが重要です。
痛みや違和感
装置の調整後などに、一時的に歯が浮くような痛みや、口内炎ができるなどの違和感が生じることがあります。
食事の制限
硬いものや粘着性のある食べ物(お餅、ガムなど)は、装置が破損する可能性があるため注意が必要です。
マウスピース矯正:目立たず快適な新しい選択肢

マウスピース矯正は、透明なマウスピース型の装置を段階的に交換していくことで、歯を少しずつ動かしていく治療法です。
目立たない、取り外しができる、痛みが少ないといった特徴から、近年非常に人気が高まっています。
患者さまの歯型や口腔内スキャンデータ、CTデータをもとに、コンピューター上で3Dシミュレーションを行い、治療完了までの歯の動きを予測します。
そのシミュレーションに基づいて、数十枚から数百枚の透明なマウスピース(アライナー)をカスタムメイドで作成します。
患者さまは、1〜2週間ごとに次のマウスピースに交換していくことで、徐々に歯が動いていきます。
メリット
透明で目立たない
ほとんど気づかれることなく矯正治療を進めることができます。
取り外しが可能
食事や歯磨きの際に取り外せるため、普段通りに食事ができ、歯磨きも簡単に行えます。
口腔内を清潔に保ちやすく、むし歯や歯周病のリスクを低減できます。
痛みが少ない
歯に加わる力がワイヤー矯正に比べて穏やかなため、痛みが少ない傾向にあります。
シミュレーションで治療後を予測
治療開始前に、3Dシミュレーションで治療完了までの歯の動きや最終的な歯並びを可視化できるため、治療のゴールを具体的にイメージできます。
通院回数が少ない
マウスピースの交換はご自身で行うため、ワイヤー矯正に比べて通院回数を少なくできる場合があります。
デメリット
自己管理が重要
1日20時間以上の装着が必要であり、装着時間を守らないと治療期間が延びたり、効果が得られなかったりすることがあります。
患者さま自身の協力が不可欠です。
全ての症例に対応できるわけではない
複雑な抜歯矯正や、顎の骨格に大きな問題がある症例など、一部のケースでは適用が難しい場合があります。
費用が比較的高め
ワイヤー矯正に比べて、治療費用が高くなる傾向があります。
紛失・破損のリスク: 取り外しができるため、紛失したり、破損したりする可能性があります。
マウスピース矯正とワイヤー矯正の併用:それぞれの利点を活かすハイブリッド治療

当院では、患者さまの症例やご希望に応じて、マウスピース矯正とワイヤー矯正を組み合わせた「ハイブリッド治療」もご提案しています。
これは、それぞれの治療法のメリットを最大限に活かし、デメリットを補い合う、効率的で効果的なアプローチです。
例えば、治療の初期段階で歯の大きな移動が必要な部分をワイヤー矯正で効率的に動かし、その後、見た目を重視しながら仕上げの段階をマウスピース矯正で行う、といった方法があります。
あるいは、特定の歯だけをワイヤーで動かし、他の部分はマウスピースで動かすことも可能です。
複雑な歯並びだけれどもできるだけ目立たない治療を希望する方、ワイヤー矯正とマウスピース矯正のどちらか一方では治療が難しいと診断された方におすすめの方法です。
メリット
治療期間の短縮
複雑な歯の動きを効率的に行えるため、トータルの治療期間を短縮できる可能性があります。
審美性と効果の両立
目立つ期間を短縮したり、特定の時期だけ目立たないマウスピースを使用したりすることで、審美性と治療効果の両方を追求できます。
幅広い症例への対応力向上
単一の矯正法では難しかった症例にも対応できる可能性が広がります。
費用の調整
全期間をマウスピース矯正で行うよりも、費用を抑えられるケースもあります。
部分矯正:気になる前歯だけを効率的に改善

部分矯正は、全ての歯を動かすのではなく、前歯など、気になる部分の歯だけを動かして歯並びを改善する治療法です。
全体矯正に比べて、治療期間が短く、費用も抑えられるのが特徴です。
主に前歯のねじれや隙間、軽度のデコボコなど、比較的軽度な歯並びの不正が対象となります。
ワイヤー矯正(部分的にブラケットを装着)や、マウスピース矯正(部分矯正用アライナー)のいずれか、または両方を組み合わせて行われます。
前歯の隙間、ねじれ、軽度のデコボコなど、部分的な歯並びの乱れが気になる方、短期間で見た目を改善したい方におすすめの方法です。
メリット
治療期間が短い
通常数ヶ月から1年程度で完了することが多く、全体矯正よりも大幅に短縮できます。
費用が抑えられる
動かす歯の本数が少ないため、全体矯正に比べて治療費用を抑えられます。
身体への負担が少ない
歯を動かす範囲が限定されるため、身体への負担が少ないです。
目立たない治療も可能
マウスピース矯正や、目立たないブラケットを選択することで、治療中の見た目も気になりにくいです。
デメリット
適応症例が限られる
重度の不正咬合や、奥歯の噛み合わせに問題がある場合は、部分矯正では根本的な解決が難しい場合があります。
噛み合わせの改善には限界がある
あくまで部分的な見た目の改善が主目的であり、顎全体のバランスや噛み合わせの根本的な改善は期待できません。
栃内歯科医院の矯正歯科治療を支えるこだわり
当院では、患者さまに安心して矯正治療を受けていただくために、以下の点にこだわっています。
1. 経験豊富な歯科医師と連携による総合的な診断

矯正治療は専門性の高い分野です。当院の歯科医師は、矯正歯科に関する知識と経験が豊富であり、患者さまの口腔全体の健康を考慮した診断を行います。
必要に応じて、むし歯治療や歯周病治療、インプラント治療などを専門とする歯科医師と連携し、総合的な視点から最適な治療計画を立案します。
2. 最新のデジタル技術の活用

口腔内スキャナーを用いることで、従来の歯型採得のような不快感を伴わず、数分で歯の精密な3Dデータを取得できます。
これにより、より正確な診断と治療計画の立案、マウスピースの製作が可能になります。
また、取得したデータを基に、治療完了までの歯の動きを3Dでシミュレーションし、患者さまに分かりやすくご説明します。これにより、治療のゴールを具体的にイメージでき、モチベーションの維持にもつながります。
3. 痛みに最大限配慮した治療
矯正治療には、歯が動く際の痛みや装置による違和感が伴うことがあります。
当院では、これらの不快感を最小限に抑えるための様々な工夫をしています。
最小限の力で歯を動かす
強すぎる力をかけると痛みが増し、歯の根に負担がかかるため、歯に優しい、持続的な弱い力をかけることを心がけています。
ワイヤー調整の工夫
調整後の痛みが比較的少ない形状記憶合金製のワイヤーを使用するなど、患者さまの負担を軽減する工夫をしています。
装置による口内炎対策
装置が口内に当たって不快な場合は、ワックス(保護材)の提供や、装置の調整を迅速に行います。
マウスピース矯正の利点
マウスピース矯正は、ワイヤー矯正に比べて痛みが少ない傾向にあります。
4. 患者さまへの丁寧な説明とコミュニケーション

矯正治療は長期間にわたるため、患者さまとの信頼関係とコミュニケーションが非常に重要です。
治療の各ステップで、現状と今後の見通しを分かりやすくご説明します。
疑問や不安があれば、いつでもお気軽にご質問いただける雰囲気づくりを心がけています。
患者さまのライフスタイルやご希望を尊重し、一緒に治療を進めていきます。
5. むし歯・歯周病予防の徹底

矯正治療中は、装置があることで歯磨きがしにくくなり、むし歯や歯周病のリスクが高まることがあります。
当院では、矯正治療中の患者さまに対し、以下のサポートを徹底しています。
専用の歯ブラシや補助器具の指導
装置に合わせた歯ブラシや、歯間ブラシ、フロスなどの使い方を丁寧に指導します。
定期的なプロフェッショナルクリーニング(PMTC)
歯科衛生士が、ご自宅では落としきれないプラークや汚れを専門的な方法で除去し、むし歯や歯周病を予防します。
フッ素塗布
歯の質を強化し、むし歯への抵抗力を高めるフッ素を定期的に塗布します。
歯列矯正の費用と保険
内容 | 税込み価格 | 治療期間 | 回数 |
---|---|---|---|
検査・診断 |
0円 |
1ヶ月 |
2回 |
ワイヤー矯正 |
750,000円(上下) |
1~3年 |
10回~ |
マウスピース矯正 |
780,000円(上下) |
6ヶ月~3年 |
10回~ |
前歯部マウスピース矯正 |
440,000円(上下) |
6ヶ月~1年 |
10回~ |
調整料 |
5,500円/回 |
1日 |
1回~ |
リテーナー再作製 |
11,000円/装置 |
7~10日 |
2回 |
MTM矯正(ワイヤー) |
110,000円/顎 |
3~6ヶ月 |
5回~ |
交叉咬合矯正 |
110,000円 |
3~6ヶ月 |
5回~ |
単独歯圧下矯正 |
110,000円 |
3~6ヶ月 |
5回~ |
アップライト |
110,000円 |
3~6ヶ月 |
5回~ |
※上記は自由診療の為、保険適用外です
矯正が保険適用するケース
生まれつきお口の中にみられる先天性の異常(指定された59の疾患)
指定疾患はこちら(参照サイト:日本矯正歯科学会サイト)
顎の大きさや形、位置などが著しく異常な顎変形症と診断された場合
前歯の永久歯が3歯以上萌出不全で起きる噛み合わせの異常
(埋伏歯開窓の手術を要する場合に限る)
当院は保険適用の矯正治療を行うことができないため、保険治療での矯正が必要になった場合には専門病院へご紹介いたします。
提携歯科医院→なかの矯正歯科