患者さんの質問に答えてみたシリーズ

   

マウスピース矯正とワイヤー矯正の違いは?
今話題のマウスピース矯正とワイヤー矯正の違いを徹底分析!

若者を中心に注目が始まるマウスピース矯正は、SNSの広告などでも目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
歯科矯正といえば、歯の表面にブラケットと呼ばれる金属の矯正装置を装着し、ワイヤーを引っ張る力を利用して歯を動かしていく治療法をイメージする人も多いのではないかと思いますが、今話題のマウスピース矯正とはどのようなものであるか、まだまだ広く知られていない現状もあります。
そこで今回は、マウスピース矯正とワイヤー矯正の違いについて、詳しくご案内いたします。

 

ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違いは?

冒頭でもお伝えしたようにワイヤー矯正は、歯の表面にブラケット装置を装着する必要があるため、口元から見えるブラケットがネックとなります。
そのため「他の人に矯正装置を見られたくない」、「仕事上、歯の表面にブラケットを装着しづらい」などの理由から、歯科矯正を行うこと自体を断念してしまう人も少なくありません。
しかし、複数ある矯正装置のなかでも一番スタンダードな矯正装置であり、さまざまな歯並びの乱れに対応する装置でもあります。

一方、マウスピース矯正で活用される装置をアライナーと呼ばれ、透明なプラスチックで出来ており、口元から歯科矯正を行っていることがバレにくく、自身で着脱できるのが特徴です。
ワイヤー矯正でネックとされていた口元の審美性にも、影響を与えません。
しかし、定まられた時間装着しなければ計画通りに歯を動かせないリスクを伴います。
また、ワイヤー矯正で使用するブラケットは、大きく分けると3つのタイプに分かれ、それぞれの特徴が異なるため、各矯正装置の特徴を把握した上で選択することが、治療を成功させるための第一歩となります。

 

メタルブラケット(表側矯正)

1つ目は最もスタンダードなブラケットとして広く知られる金属でできたメタルブラケットです。
メタルブラケットは、一番費用を抑えて治療できる矯正装置でもありますが、口元から一番目立つ装置でもあります。

 

審美ブラケット(表側矯正)

2つ目は審美ブラケットです。目立ちにくい透明なクリアブラケットはプラスチック製で出来ており、歯の色に近いセラミック製のブラケットなどもあります。
目立ちにくさも優先させたい人におすすめです。

 

リンガルブラケット(裏側矯正)

3つ目は歯の裏側に装着するリンガルブラケットです。
歯の裏側に装着するため、口元から矯正装置が見えることはありません。
学業やお仕事上、スタンダードな表側矯正が難しい場合などにおすすめです。
しかし、装置が舌に当たることもあり、慣れるまで痛みを感じたり、話しづらくなってしまったりする恐れもあります。
ワイヤーとマウスピースの違いワイヤー矯正とマウスピース矯正の最も違う点は、口元の審美性に影響の有無と、自身での着脱の可否、歯を動かしていく力のかけ方の違いです。

 

ワイヤー矯正はその名の通り、ワイヤーの引っ張る力で歯を動かしていきます。
約1ヶ月ごとの調整日にワイヤーを付け替え、歯を動かしていけるように引っ張り、調整していきます。
一方マウスピース矯正では、数ミリ単位異なるマウスピースを1~2週間に1度付け替えて行き、少しずつ歯を動かしていきます。
ワイヤーよりも若干歯を動かしていくのに時間がかかるとも言われ、捻転していたり、傾斜していたりする歯を動かすことが苦手であることから、対応できない歯並びもあります。

 

ワイヤー矯正のメリット・デメリット

次にワイヤー矯正のメリット・デメリットを把握して行きましょう。

 

【メリット】

難症例であっても適応する
矯正治療におけるスタンダードな装置として位置づけられているワイヤー矯正の最大のメリットは、さまざまな症例に対応できる矯正装置であることです。
マウスピース矯正では、対応できない歯並びであっても、ワイヤー矯正であれば対応できるケースも少なくありません。

アンカースクリューとの併用が可能
難症例である場合、アンカースクリューを打ち込み固定源にすることで、これまで歯科矯正で改善することが難しかった不正歯列も歯科矯正で整えることが可能となりました。br> しかし、マウスピース矯正においてはアンカースクリューに適応せず、基本的にワイヤー矯正で歯科矯正を行った場合のみ適応されます。

治療期間が短い
矯正治療は基本的に年単位の治療期間が必要であり、裏側矯正やマウスピース矯正よりも、表側矯正の方が治療期間を短くできると言われています。br> 個人差がありますが、およそ1年半~3年ほどです。br> 費用が安価メタルブラケットの場合、他の装置に比べて費用を抑えて治療できる傾向にあります。

 

【デメリット】

歯磨きしづらい
歯の表面に装置を装着する必要があるため、歯磨きしづらくなります。
また、歯と装置の隙間や、ワイヤーなどに食べカスや汚れが溜まるため、矯正中は歯磨きに時間を要します。

矯正器具が粘膜に当たり痛い
歯の表面に装置を装着するため、頬の内側の粘膜や舌などに当たり、痛みが生じる恐れもあります。
ブラケットを覆う専用のシリコンやワックスを活用することで、粘膜を守る対策をとることもできます。

歯を動かす際に痛みを感じやすい
歯は歯槽骨と呼ばれるアゴの骨に支えられています。
歯科矯正で歯を動かしていく場合は、歯槽骨の中で歯を移動させる必要があるため、歯槽骨の吸収と形成を繰り返し、歯は動いていきます。
痛みは歯槽骨が吸収される初期段階に生じると言われています。

 

マウスピース矯正のメリット・デメリット

次にマウスピース矯正のメリット・デメリットを把握して行きましょう。

 

【メリット】

歯科矯正中と気づかれにくい
アライナーは透明であるため、装着していても歯科矯正中であることに気づかれにくく、口元の審美性にも重視したい人におすすめの矯正装置です。
仕事柄、ワイヤー矯正が難しい場合であっても、マウスピース矯正であれば、見た目にほぼ支障なく、歯科矯正も可能となります。

取り外しが可能
ワイヤー矯正のように歯の表面に専用の接着剤でブラケットを装着する必要はなく、歯にアライナーをはめるだけであるため、自身での取り外しが可能です。
マウスピース矯正の場合、1日に装着すべき時間が定められていますが、場面によっては取り外すことができるため便利です。

清潔に保てる
ワイヤー矯正の場合はブラケットが支障となり、食べカスや汚れが溜まりやすくなってしまいますが、マウスピース矯正であれば、マウスピースを外せば通常通りに口腔内清掃がおこなえるため、お口の中を清潔に保てます。

不快感が少ない
ワイヤー矯正の場合は、ブラケットが口の粘膜や舌に当たるリスクもありますか、マウスピース矯正であれば粘膜や舌に当たったとしても不快感が少ない傾向にあります。

歯を動かしていく際の痛みが少ない
ワイヤー矯正に比べると歯にかかる圧が小さいため、痛みが少ないと言われています。
痛みをなるべく避けたいと考える人におすすめです。

金属アレルギーの心配がない
アライナーはプラスチックで出来ているため、金属アレルギーの心配がなく、金属アレルギーであった場合でも、適応する矯正装置です。

 

【デメリット】

着脱管理が必要
食事をする際には、アライナーを外す必要があります。
そのため、食後に装着し忘れてしまう、タイミングを逃してしまうなどの恐れもあります。

計画通りに歯を動かしていけないリスクもある
アライナーの着脱管理がしっかりと行えていない場合、歯を計画通りに動かせて行けない恐れもあれ、当初より治療期間や費用も掛かってしまう恐れもあります。

食後の歯磨きが必須
食事の際にはアライナーを外す必要がありますが、食後アライナーを再び装着する際には、歯磨きを終えてからではないと、むし歯リスクが高くなってしまうため、注意が必要です。

 

まとめ

今回は、今話題のマウスピース矯正とワイヤー矯正の違いについて詳しくご案内して参りました。
各矯正装置によって特徴が異なり、歯科矯正を開始する際には、自身の歯並びを治療するにあたり、適切な矯正装置はどれか、カウンセリングをお受けして把握することが重要です。
歯科矯正をお考えの際には、お気軽にご相談ください。

 



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